スペシャルティコーヒーとは

スペシャルティコーヒーとは

特定の生産国の小地域、区画内においてもたらされ、その土地の気候、土壌、人の3要素によって構成されるテロワール|マイクロクライメット(微小気候)を表現し、魅力のある風味特性を持つコーヒーを“スペシャルティ・コーヒー”と定義されています。


スペシャルティ・コーヒーの品質基準は、

  1. カップオブエクセレンスにおけるカッピングプロトコルに基づき、無欠点かつクリーンカップであることを前提とし、カッピングにおいて収穫後6カ月以内の検体の各項目の総和が80点以上であると認められること。
  2. 生産から精製、流通まで一貫したトレーサビリティが明確であること。
  3. 自然環境を尊重し、人道的な取り組みによって生産されること。
  4. 標準的なコーヒーと一線を画し、品質に対するプレミアムが支払われて取引されることとされています。

 

スペシャルティコーヒーのヒストリー

specialty01_s4specialty01_s3

スペシャルティコーヒー(Specialty Coffee)の語源は、米国Knutsen CoffeeのErna Knutsen女史が1978年にフランスのコーヒー国際会議で使用したのが起源で、そのコンセプトは単純明快です。

“special geographic microclimates produce beans with unique flavor profiles”
(特別の気象・地理的条件がユニークな香気を持つコーヒー豆を育てる)

またS.C.A.A.( 米国スペシャルティー コーヒー協会)のDon Holly氏はこう言います。

「結局スペシャルティーコーヒーはカップで決まる。一杯のカップが消費者の手に渡るのには多くのステップがあり、全てのプロセスで最高品質が維持されてスペシャルティーたるものが守られるのだ」

この基本理念をもとに、近年のスペシャルティーコーヒーは発展してきましたが、世界で統一された定義はまだ固まっていないのが実情です。

 

specialty01_s5specialty01_s2

 

階層化が深まりつつあるコーヒーの世界

従来の商品と区別される差別化商品のスペシャルティーコーヒー。スペシャルティーの定義は、明確には確立されていない現在ですが、分類そのものは年々進んできており、 大まかに分けると下図のように階層化されています。

specialty01_s1