珈琲の歴史

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元々は薬として広がった珈琲

15世紀頃にイスラム教の寺院で僧侶の間で、気つけや疲労回復の薬のようなものとして始まったと云われる珈琲は、その後イスラム圏からヨーロッパへと広がり、やがてコーヒーハウスの登場により一般の人々にも親しまれるようになりました。

禁酒法や産業革命によりお酒をゆっくりと飲む時間が少なくなり、仕事終わりの癒しを珈琲に求める人々が増え、各地にコーヒーハウスができて賑わいをみせ始めました。そして現在、珈琲は様々な変遷を遂げながら、世界中の誰もが気軽に飲める身近なものとなりました。

 

珈琲がこれほどまでに広がったのは、その奥深い魅力から

まずはその香り。「珈琲自体は飲めないけど香りは大好き」という人がいるほど、その香りは魅力的です。頭が冴える、疲れを癒すなどと云われていますが、心も落ち着きます。焙煎を行う時にも香ばしくてとても良い香りがして、淹れている時には更にその香りが広がります。やはり何と言っても珈琲を挽く時の香りが一番です。甘い香りが身体の中まで沁み込むようです。

また淹れ方にも魅力があります。ハンド・ドリップで淹れる場合、煎りたて挽きたての珈琲はとても大きく膨らみます。豊かな香りを放ち、「今から美味しい珈琲を飲む」という期待感も膨らみます。

ハンド・ドリップなら好みに応じた淹れ方で、スッキリした味わいにすることも、コクのある深い味わいに調整することも可能です。サイフォン式は見た目にも楽しく、スッキリと美味しく飲めます。またエスプレッソは、気圧でコーヒーのエキスを抽出するため、コクの深いコーヒーが楽しめます。水出しコーヒーは、どっしりとした味わいとスッキリした後口が楽しめます。

珈琲は様々な飲み方や楽しみ方があり、それこそが大きな魅力と言えます。そして、珈琲を淹れるひとときは、心が豊かになる時間でもあると思います。特に珈琲が無くても生きていける嗜好品ではありますが、それでも珈琲を楽しむ時間だったり、大切な人と過ごす時間が人生を豊かにするのではないでしょうか。

この心豊かな時間を沢山の人に届けたい。

誰もが美味しいと感じる「味」だけではなくて、1杯の珈琲で始まる「あなただけの時間」を創るような、そんな珈琲をお届けしたいと考えています。