イベント用、水出しアイス珈琲の味の作り方

水出し商品アイスクーラー まずは使用銘柄の選択から。7月4日・5日とゼロカフェで水出しアイスコーヒーを作る事となりました。今回合わせるスイーツは抹茶系やチョコレート。爽やかさが特徴の水出しコーヒーですが、その爽やかさではスイーツに負けてしまうと考えました。そこで使用した銘柄がエチオピアのイルガチフェG-1。水出しで濃く出そうとすると焙煎をやや深くし、コーヒーを多く使わないといけません。ですがこの銘柄は少しばかり焙煎を深くしても、持ち味が強くスペシャルティの風味を失わないのです。

そして作り方。おすすめしているのは「60g・1パックを700ccの水を入れた容器に8時間から10時間浸す」です。しかし今回は150gパックに対して1Lの水を使用、浸した時間は丸二日。このやり方を通常のアイスコーヒー用・深煎りのブレンドでやれば、エグミが出るでしょう。しかしスペシャルティの水出しは酸味・香りを楽しむため、そこまで深煎りはしません。その良さを残した珈琲で濃い水出しを作ろうとするなら、珈琲を増量し、時間を掛けるやり方となります。今回はお持ちした日が一番の飲み頃でした。

浸けておくだけの簡単美味しい水出しアイスコーヒー。それでも水の量、入れる容器の形、浸けておく時間で色んな味を楽しめます。容器に関して言えば、細長い形状のよりも底が大きなものの方が味が出やすいです。短時間で濃い味を出したいのならパックにお湯をかけて蒸らしてから水を入れると濃くなります。また常温の方が冷蔵庫で冷やすより味が出やすいなど、パック水出しでも様々な抽出が楽しめます。

大切なことは、自分が求めてる味を明確に持ち、それを出すための方法を選ぶことです。そして『これに掛かる時間と手間は自分の生活リズムの邪魔にならないな』とか『少しばかり求めてる味と違うけどこっちの簡単な方法で十分だ』など考えてみてください。今の自分に合う珈琲が有る、ゆったりとした幸せな時間。それを過ごしてもらえれば私も幸せです。